七五三において多くの方がお参りや記念写真を撮る際に、着物を着て人生の節目を彩っています。
さて、お父さんお母さんは「私たちは何着ようか?」「スーツ?」「着物?」と悩まれる方も決して少なくないでしょう。
その中でも「着物ってどうなの?」という問いに対して、まずは一つの結論をお話します。
『着物が望ましいし、やっぱり着物だと気分も良い感じ!』
です。
PhotostudioGIFTは、きもの専門店である京呉服みはしが母体となる写真館ですので、着物屋という視点で日本の文化に対する見解も踏まえて、「そもそも、なぜ着物なのか?」という基本の部分を紹介させていただきながら、どのように考えるべきなのか、判断基準についてお話をしていきたいと思います。
着物屋なんだから着た方が良いって言うのは当たり前だよね、そんな風に感じるのも無理はないかと思いますが、そこは日々着物とふれあい、着物の魅力を知り尽くしている着物屋だからこその視点がある訳です。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
しかしながらこれは、いわゆる「TPO」といわれる分野のお話になります。「こうでなければならない」という考えの方もいらっしゃれば「これが望ましい」というニュアンスでお考えの方もいらっしゃいます。
つまり、ある程度のものさしは存在しても、答えは人それぞれというのが現実です。
最後はみなさん自身が納得されて決められることかとは思いますので、少しでも参考になりましたら幸いでございます。
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■現代において、日本人にとっての「着物」ってなんだ
元来着物は日本人にとって身近な衣装であり、着るとか着ないとかそういうことではなかったわけです。
今では「なんで毎日洋服来てるんだ?」なんて考える人は存在しないといっても過言ではないくらい当たり前に洋服を着ていますが、洋装文化が浸透する以前の日本では、「なんで毎日着物着てるんだ?」と考える人もまたいなかったことでしょう。
現代において、お祝いや儀式などの特別なタイミングや、非日常を楽しむためのおしゃれ着というような、「着物は特別な衣装」という意識、認識に変わりました。
中には着物が好きすぎて日常着としての着物を生活に取り入れている人もおりますので、一概に「特別」という一言で言い表せられない側面もありますが、多くの日本人にとっては「着物は特別」という認識が一般的かと思います。
花嫁衣裳、結婚式、お宮参り、七五三、成人式・・・このような日本人にとってなじみの深い通過儀礼などの行事ごとや、パーティーのような華やかな席など、「普段とは違う特別な日」というタイミングにおける『自分の気持ちを表現する』という点で最も真価を発揮できる衣装と言えるでしょう。
洋服にTPOがあるように、着物の世界にもTPOがあり、場面場面によって望ましい装いがあるのですが、着物を着ること自体が特別な位置づけであることが多くの方の認識になっているので、よほど身勝手な着こなしでなければ「良し」とされる傾向にもあります。
それほどに着物の「衣装としての魅力」が詰まっているということではないでしょうか。
■なぜ着物を着るの?洋服じゃダメ?
先ほど申し上げた観点から考えれば「着物である必要は無い」という考えもあるかと思います。
多くの魅力があり、憧れの衣装である反面、「良くわからない」「面倒くさい」「大変」といったネガティブな側面もあり、実際には「ほとんどの人が着ている」というまでの状況ではありません。
しかしながら、洋服がダメという理由は何一つありませんが、TPOという観点ではやはり着物が望ましいと考えられます。
それは、「着物は日本人としてのアイデンティティを感じることができる衣装」という考えです。
TPOとは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合。Opportunityと使われることもある)の頭文字をとって、「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味する和製英語。とウィキペディアで解説されています。
特に、O(オー)、つまり「場合」に注目してほしいのですが、七五三やお宮参りなどは日本独自の文化であり、日本人だから、日本に住んでいるから行っているとも言えるかと思います。
日本の文化である以上、日本の民族衣装を装うということはとても大切なことではないでしょうか。
「日本人だから」ということは、単にルールというような側面ではなく、着物を着ることによって内なる心に日本人の魂を感じるとでも言いましょうか、言葉では表現しきれない部分もあるのですが、着た人にしか分からない気持ちの変化があるのは間違いありません。
それに、お祝いの気持ちを表現する衣装としては着物に並ぶものはないとも思います。
着物を着るということは大変なことが多く有り、それをネックと感じることも事実ではありますが、裏を返せばそれだけ特別なことではあるわけですし、「わざわざ着物を着る」というふうに考えれば、一生に一回だけの特別な節目のシーンを着物によって演出するという見方もできます。
つまり、子供の節目をより特別な時間、空間にしたいという「お祝いの気持ち」を形にすると言えるでしょう。
着物を着ることだけが気持ちの表現ではないですが、「着物を着るだけ」で特別な演出ができると思えば、ある意味では気軽な手段とも考えられませんか??
もし悩まれているのであれば、是非チャレンジしてほしいと思いますし、着物着る気はないというような方であっても、だまされたと思って一度着てみて欲しいなとも思います。
■子供たちは着物に対してどう思っているのか?
最後に、着物を着るということを子供たちはどう感じているのか、という点についてお話いたします。
これは子供に直接聞いてみたということではありませんが、子供たちの来店時から着物を着て撮影をする時の行動や表情の変化、また、衣装選びの時に子供たちが発した言葉から総合して「こう感じているのではないだろうか」という考察です。
まず、昨年の七五三の撮影の中でもトップクラスの変化があったのはある七歳の撮影をした女の子です。
衣装選びの時にお母さんが「うちのこはどうしょうもなく落ち着きがなくて・・・」というおっしゃっていた言葉どおりに、飛び跳ねるかのように楽しそうにはしゃいでおりました。
撮影日当日を迎え、メイクをして、髪もかわいらしくアップにして、着物も着て・・・と撮影を迎えるころにはすっかりお姉さんに!
もちろん姿だけではなく、表情、仕草までもがすっかりお姉さんに!
お母さんも思わず「どうしたん!!??」と戸惑うほどにまるでモデルさんのようにポーズをとってくれたり、かわいらしい笑顔をくれたり・・・
ここまでの変化がある子供さんは多くはありませんが、少なからずパパやママが普段見かけないような一面を見せてくれる子供は多くいます。
それは、もちろん緊張ということもあるでしょうが、着物という衣装を着る体験を通して、「今日は特別なんだな」という感情が芽生えるからではないかと感じます。
そして、衣装選びの時に何人かの子供さんが言っていたのは、「ママも着て!」という言葉です。
子供目線で考えたなら、自分だけ着物を着るより、パパやママも同じように着物を着ている方が嬉しいのだと思います。
色や柄は違えどお揃いの衣装になりますよね。
「パパかっこいい!」「ママかわいい!」と子供たちの喜ぶ様子も決して少なくはありませんよ。
子供ながらに「ちゃんとしてくれた」という感情は心の中に残り、少なからず成長に良い影響を与えることにもなるだろうなとも思います。
自分自身の七五三を振り返ってみても、着物を着た両親と写っている家族写真がリビングにずっと飾ってありました。
子供の頃に感じていた明確な感情ではありませんが、改めて感じることは「こういう写真が残っているのは良いことだな」とは思います。
良い思い出を残すということを考えれば、パパやママも、せっかくならおじいちゃんやおばあちゃんも着物を着て家族の写真を残せたら、後々かならず「良かったな」と思っていただける素敵な思い出になることでしょう!
いかがでしょうか。
着物が望ましいと考える理由や根拠をいくつかの観点でご紹介させていただきました。
この考えを押し付けるようなことはしたくありませんので、お客様のお考えやご希望などをお伺いさせていただきながら対応いたします。
その中で少しでも「着物を着ようかどうか迷っている」という方にとって最後納得のいく選択ができるようにお役に立ちましたら幸いです。
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ミライに輝く「イマ」を贈ろう
大切な思い出が、キラキラと輝く宝物になって欲しい、そんな想いで誕生したPhotostudioGIFT。
群馬県の北部に位置する沼田市で、皆様とのご縁を楽しみにお待ちしております。
七五三、お宮参り、成人式など人生の節目には家族みんなで写真に残しましょう!!