■実際にはレンタルが圧倒的に多い?
恐らく多くの人は「とりあえずレンタルかな」という風に漠然と考えている場合が多いかと思います。一方で「折角なら購入して大切に着たい」と考える人も決して「希少」という程でもありません。レンタルを検討されている人としては「どうせ1回しか着ないからもったいない」「なるべく予算を抑えたい」「きょうだいそれぞれ好きなものを着させたい」という考えが多いかと思います。
購入を検討される人としては逆に「一回しかないからその子のものを買ってあげたい」「予算は関係ない!とは言わないけど、手元に残るようにしたい」「兄弟姉妹で沢山着て思い出を詰め込みたい」とうような考えをお持ちだったりします。
どっちが良くて、どっちは悪い、という話では有りませんが、子供にとっても親にとっても大切な節目であり、大切な思い出のワンシーンであることには変わりありませんので、十分に納得のいく形でお祝いや記念撮影に臨めるように検討していただけたら嬉しいなと思います。
場合によっては、おじいちゃんおばあちゃんも巻き込んで「どうしたら良いか」「どうしたいか」という話し合いをしてみても良いのではないでしょうか?
特に「この子の衣装は私が買ってあげるのよ」と張り切っているおばあちゃんもまだまだいらっしゃると思いますよ!
衣装はお世話になる、そのお礼にフレームやアルバムなどをプレゼントする、このような形もとても綺麗ですし、お互いにハッピーだったりもしますので、是非ご検討を!
■購入の良さ
レンタルを検討されている方は多いと思いますので、今回は買った場合どうなるのか、どんな良さが有るのか、購入を検討している方に参考になるようにお話ししていきたいと思います。
・何度でも着れる
これは言うまでもないかもしれませんが、自分達の都合でいつでも、何回でも着れるというのは一番わかりやすい良さでしょうか。もちろん何回も着ることを良しとする価値観が有ってのことではありますが、やはりお気に入りのもの着る喜びを何度も味わえるというのはメリットと言えるでしょう。
・世代を隔てて思い出を詰め込める
七五三に限らず、着物の良さとして世代を隔てて着ることが出来るという面があります。お母さんの着物、おばあちゃんの着物と様々な思い出も一緒に受け継いでいくことができます。
これは、目に見えない部分ではありますが、人によっては大きく価値を感じることができる部分です。私自身も祖父が着ていた着物を着ることがありますが、全くおじいちゃんこという事ではありませんでしたが、着るときは何となく祖父の顔を思い出したり、存在を身近に感じます。このあたりは人によって感じ方は様々でしょうが、家系の繋がりを大切に思う人は特に素晴らしい体験ができる事は間違いありません。
・特別感が凄い!
着物を着るということは現代の日本人にとっては特別な体験です。そういう意味では、レンタルであっても、もちろん特別感はあります。
しかし、自分の物、もしくは自分の家庭で所有しているものを身に纏いうという体験は、レンタルとは比較がしにくい、また違った方向性の特別感があります。
それは子供であっても大人であっても感じ方の差はあれど、同じであると思います。
子供であれば、その時は「何となく凄い」とか「よく分からない」と感じても、家に写真等飾ったりしていれば、後々その意味を理解出来たり、大人になってまた違った感情が生まれたりと、成長に少なからず何らかの影響を与えるのではないかとも思います。
これについては、ギフトでも賛同している『ほめ写プロジェクト』のプロジェクトリーダーである親野智可等先生も「写真は飾っておくだけでも子供の成長に良い作用が働く」とおっしゃっています。
写真の力と着物の力があいまって家族の絆を強めるような特別な力が働くかもしれませんね。
■購入した場合の予算について
まず、着物を買うということは、洋服を買うのとは少し意味合いが違ってきます。
どういうことかというと、単純に価格だけで比較がしにくいという点です。
価格だけで比較すればレンタルの方が安く済むことが圧倒的に多いですし、合理的です。
ただ、価格差には見えにくいメリットもありますので、そこを初めにお話いたいと思います。
一番の違いとしてサイズがあります。
例えば七歳で着る洋服の場合、どんなに長く着れてもせいぜい1年くらいではないでしょうか。洋服の場合はどうしてもピッタリのサイズである必要があるからです。多少大きめをかったとしても、2シーズン着られればといったところですよね。子供や孫に受け継いでいくとしても体格が違ったりすると着られなかったりということも起こりやすいです。
一方着物の場合は、基本的に大きめのサイズの状態のものを肩上げ、腰上げなど裄や丈を調整して着ます。なので、よほど大きい体格のお子さんでなければ何年かはサイズを調整しなおして着ることができます。だんだんにジャストサイズとは言えなくなりますが、それでも十分と思えるようなき姿にはなるかと思います。
子供や孫に受け継ぐにしても同じような利点があり、多少の体格の違いはサイズ調整で問題ない場合は多いですし、沢山の着用チャンスがあることはご理解いただけるかと思います。
また、着物を着る用途としては、基本的にお祝いごとが中心となります。親族の結婚式、節句、誕生日等々、着物を着ることでその場が段違いで華やぎが増すことになりますし、来ている本人も周りの人も気持ちが明るくなります。
着物を買うということは、決して大げさなことでななく、「家庭における財産」を手に入れるということではないかと思います。
レンタルはレンタルの良さがありますので、それを否定するわけではありませんが、もし購入を少しでも検討されている方がいらっしゃいましたら、素晴らしいことだなと思います。
・七歳
7万円~15万円
七五三の中でも最もハードルが高いのが七歳の着物です。
着物を着るために必要な小物なども、大人と殆ど一緒で揃える物も多く、着物や帯については、そこそこの値段にもなります。
その分着物の気姿は特段可憐で、ご家族の高揚感も特別なものがあることでしょう。
七歳の着付けに関しては、ほぼ振袖を着せるのと同じような感覚なので自信がない方は素直にプロに任せることがおすすめです。
しかし、帯が結ぶタイプではなく、既に形になっている「軽装帯」と呼ばれるようなタイプだと割となんとかなってしまう
・五歳
4万円~8万円
五歳の場合は袴をはくことになるのですが、袴の丈は袴のはく上下の位置でしか調整ができないので、三歳や七歳に比べると着用できる期間は短めになってしまいます。
また、袴の紐の結び方が少し独特なので、綺麗に着せようと思うとある程度の練習は必要ですので、自分で着せるには三歳に比べるとハードルは高めです。
・三歳
2万円~5万円
三歳の衣装は七五三の中で、価格面において最もハードルが低い着物です。着付けも簡単ですのでそういう面でもハードルは低いです。
ハードルが低いということもあり、購入される割合も七五三の中では最も多いです。
衣装をご持参される方の中でも、三歳の衣装が最も多いですね。
三歳の衣装に関するブログ:三歳の女の子の簡単な着付けの仕方
■購入でもない、レンタルでもない、第三の選択肢
お宮参りで使用したのしめ(掛け着、初着)をお持ちの方がいらっしゃいましたら、三歳と五歳にはその着物を仕立直しをして着物として着られるようにもなります。
三歳の場合は着付けが簡単なので、七五三以外にも、お正月や桃の節句、誕生日など様々なタイミングで気軽に着せてあげられることができます。また、肩あげ、腰あげで裄と丈を調節すれば2,3年の間は着ることも出来ます。
七五三だけではもったいないという方は是非沢山着せてあげてくださいね。
五歳の場合はその子の成長具合によって仕立て直しても小さくて着ることが難しい可能性がありますので、確認が必要です。また、これは好みの問題ではありますが、多くの方がイメージしている羽織姿ではなく、羽織りは着ないで着物と袴のみになるので、羽織を着た感じが良いなと思われる方にとっては注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
「何がいいか」という明確な答えはありません。
それは、人それぞれが持つ価値観に左右されるからです。
大切なのは自分の価値観に沿っているかどうかです。
衣装をどうするかということは、自分の価値観と向き合うとてもいい機会であるとも思います。
そういう時間を経ることで、素敵な思い出が積み重なっていくのではないでしょうか。
PhotosutudioGIFTは、創業40年以上の京呉服みはしが運営している写真館です。
レンタル衣装でのご用意ももちろん充実しておりますが、購入、お母様の思い出のお着物などにも様々な対応も可能ですし、ご相談にお答えすることができます。
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