■生まれて初めての通過儀礼

お宮参り、正式には初宮参り(神社は詣り、お寺は参りと使い分けることも)ということで、生まれた赤ちゃんにとって人生初めての通過儀礼となります。

 

医療が発達した今ではあまりピンと来ない方も多いかもしれませんが、昔は、生まれた赤ちゃんが無事に大人に成長していける確率は今に比べればかなり低かったのです。また、今よりも人智の及ばない神や霊的な力によって人が支配されていると考えていた時代では、信仰などの影響もあり、より「通過儀礼」が持つ意味は大きかったでしょう。

 

とは言え、子の無事を喜び、成長を祈るという親の気持ちは今も昔も変わりません。

 

お宮参りは地域を司る神様である氏神様に子が生まれたことの報告をし、今後の加護を祈る儀式です。

 

やらなければダメというようなことではないかもしれませんが、日本人としてこれからも大切にしていきたいなと思う儀式の一つではないでしょうか。

 

お宮参り撮影プランページ

 

 

 

■赤ちゃんに掛ける着物は何?

お宮参りの際に、赤ちゃんに掛ける着物の名称ですが、「のしめ」「初着、産着(うぶぎ)」「掛け着」など、地域によっても様々な呼ばれ方をします。

 

強いて言えば「一つ身」という名称が正解と言えると思いますが、きちんとした着物屋さんでないと通じない可能性もありますのでご注意ください。

 

PhotostudioGIFTの本店でもある京呉服みはしでは「のしめ」という名称で呼んでおりますがお客様によって様々な呼び方をされているので、あまり気にしなくても大丈夫ですよ。

 

男の子、女の子、どちらも吉祥文様というおめでたい柄が描かれています。

 

男の子であれば、鷹や兜がもっともポピュラーで、鷹は「先見の明、幸せを掴む、力強さ、飛翔」など、兜は「身を守る、力強さ、出世」など、また、鷹や兜の周りにも様々なおめでたい意味のある柄で構成されており、単に見た目の勇壮さだけでなく、これからの成長への願いも込められた図案となります。

 

女の子であれば、誰からも好かれるようにとの願いからお花の柄や、丸みを帯びた女性らしさから鞠、良い人とのご縁を願った御所車など、男の子同様におめでたい柄で構成されています。

 

 

また、男の子が生まれたとなると、昔は「跡取りができた」という意味合いが今よりも強かったので、○○家の跡取りという家柄を表す家紋を入れることが一般的でした。

 

なので、男の子ののしめには家紋が入れやすいように最初から白く抜けている商品がほとんどでしたが、レンタルが増えてきたことと、生まれてから家紋を入れるとなると結構急ぎだったりもするので、最近では家紋を入れても入れなくてもどちらでも対応できるような商品が一般的になってきましたし、家紋を入れないという選択肢も増えてきています。

 

どちらがいいかと問われれば「家紋は入れたほうが良い」と思いますが、購入を検討する場合はよく話し合って決められることをおすすめします。

 

■購入する?レンタルする?

最近では「何度も使用するものでもないし」という合理的な観点でレンタルを希望される人も増えています。

 

もちろんそれはそれで一つの価値観ですのでよろしいかとは思いますが、購入した場合のよさについてご紹介させていただきたいと思います。

 

どちらにするか、みんなで考えてみる一つのきっかけになりましたら幸いです。

 

 

・愛着感は半端ない!

借り物ではなく、家族、広く言えば一族として所有する形になりますので、その衣装に対する愛着感は特別であることは言うまでもありません。

着物の善し悪しや値段ではなく、自前のものであるという事実はやはり気持ちの面で違いはでるでしょう。

 

家紋はあまり入れなくなってきたと言いましたが、自分の家の家紋が入った着物については愛着という観点では更なる加点要素となりますし、やはり思うこととしては、家紋の入った着物は大切にしてほしいなと思います。

 

・仕立直しをして七五三で着ることもできる

七歳ではさすがに着ることはできませんが、三歳、五歳と七五三の衣装としても活躍が可能です。三歳は女の子だけの儀式ではないので、最近では男の子でも三歳の衣装を着せてお参りや記念写真を撮る人も増えてきました。

 

五歳に関しては、子供の成長具合によっては着物が小さくて着れなくなってしまうということもあるので注意は必要ですが、お宮参りの着物が時を経て形を変えて着せてあげられるとうことは、気持ちの面で違いがでるでしょう。

 

先程から「気持ちの面での違い」とふわっとした表現になってしまっていて、「何がどう違うんだ」と、なかなか伝わりづらいかもしれませんが、これは体験した人にしか分からない言葉で表現しにくい心境だと、自分の語彙力のなさに言い訳をしてみたりしています。

実際にお宮参りで使用後、三歳で仕立て直しをした着物です。

 

 

 

 

・販売価格について

京呉服みはしで取り扱っている商品についてはおよそ2万円くらい(2021.8現在)からの販売となります。

 

ここ10年くらいで絹の価格が高騰しているのと、製造枚数がかなり減っていることを加味すると今後ゆるやかに値上がり傾向にあるかもしれませんので、その都度お問い合わせをいただけましたらと思います。

 

商品の違いによってどの程度値段が変わってくるかという部分ですが、刺繍や金彩の量や染めの違い(スクリーン、型染め、手描きなど)によって7,8万円くらいまでの幅となります。

 

販売される商品としては、やはり2~4万円くらいの価格帯が中心となります。

 

レンタルは良くないとは思いませんが、購入することでしか得られないものもあるのは間違いありません。

 

一生に一度の事だからこそ、その行事のために用意をするという良さを沢山の人に知っていただけたら嬉しく思います。

 

 

 

さて、いかがだったでしょうか。

 

現在のようにご祈祷を受けるような形式になったのは室町時代と言われています。

 

少なく見積もっても400年以上も前より受け継がれている日本の伝統的な通過儀礼であるお宮参りについて、改めて想いを馳せる機会になっていただけましたでしょうか。

 

生まれてきた子供にとっては、二度と訪れることのない儀式です。

 

儀式としての側面を大切にしつつ、一生に一度の節目を思い出に残す写真を撮りましょう!

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「こんな撮影できますか?」というようなご質問などありましたらどしどしお問い合わせください!

 

 

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イマこの瞬間に撮影する写真は、時間とともにキラキラと輝きを増し、その人の人生に寄り添うかけがえのない宝物になります。

 

イマこの瞬間を撮影し、残した写真は、ミライへの贈り物です。

 

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PhotostudioGIFTは群馬県沼田市にあります京呉服みはしの新規事業として産声をあげたフォトスタジオです。衣装レンタル、ヘアーメイク、着付けまでトータルでお客様の記念日をサポートいたします。

沼田市、みなかみ町、昭和村、川場村、片品村をはじめとする地域のみなさまに、「写真撮るならギフトさんだね」と言っていただけるよう地域に根差したフォトスタジオを目指しています。

 

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